次は上有田へ。
ここには有名な香蘭社を初め多くの焼き物の店が道の両端に並んでいるところがあります。ゴールデンウィークの陶器市の時にはそれぞれのお店の前にも商品が出て、道路も歩行者天国になり、一番人が多くにぎやかな場所になります。
その通りへ行く前に近くに大きなイチョウの木があるとネットで見ていたので行ってみました。

国の天然記念物で『大公孫樹』と書いて“オオイチョウ”と読むようです。その大きさにビックリしました。あまりに大きすぎて全体がカメラに入りきれず電線などが入ったりするので、3人であちこちウロウロしながら写真を撮りました。
      
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そしてこのイチョウの木のすぐそばや、歩いていても見ることができたのが『トンバイ塀』。有田以外では見かけることはないそうです。

(トンバイ…登り窯を築いたり、壊したりする時に出てくる内壁用の四角い耐火レンガのことで、窯の中が高温のため、表面がガラスのようになっているのが特徴。このトンバイと使わなくなった窯道具を集めて赤土と焼粉とを混ぜて固めたものがトンバイ塀。コンクリートが多い今でも有田ではこのトンバイ塀をいろいろなところで見ることができる。窯元ではトンバイ塀を高くして、焼き物作りの秘密が外から見えないようにするのにも役立ったそうです。)

ある焼き物店の前に置かれていた道路と店舗名が書かれた地図をもらって、焼き物店が並ぶ道を歩き始めました。
有田焼卸団地には焼酎がおいしく飲めるという“至高の焼酎グラス”があったのですが、ここにはビールがおいしく飲めるという“プレミアムビアグラス”もありました。古典的なデザインから目を見張るような華やかなデザインまで十数種類。持ってみましたが、持ちやすくてどちらもおいしく焼酎やビールを飲めそうでした。

ぱと様が「これ見て」とおっしゃったところに行ってみると、ラーメンとレンゲのセットがお店の入口のところに置かれていました。一見普通のものに見えたのですが、レンゲの持ち手の後ろのところに出っ張りがあって、それがラーメン鉢にうまくひっかかるようにできていました。レンゲの下のはしにも1ヶ所出っ張りがあったのですが、これはテーブルの上に置いた時に安定がよく置けるようになっていました。「考えてますね〜」と言いながら店内を見ると、いろいろなデザインのラーメンとレンゲのセットが置かれてあって見ていて楽しかったです。

古い建物のお店も多いです。

そのお店にもあったのがフォークとナイフ・お箸を一緒に置けるもの。箸置きのみ、またはフォークとナイフ(スプーン)置きは見たことがありましたが、3つ一緒に置けるものは初めて見ました。細長い長方形ですが、片方の端の方にくぼみがあって、お箸が置きやすく作ってありました。
問い合わせ先の方が教えて下さったとおり、春の陶器市に比べるとお店の前に商品は出ていませんし歩行者天国でもなくて人出もそんなに多くなかったのですが、かえってゆっくり見ることができてよかったです。その中でもにぎわっていたのが『深川製磁』や『香蘭社』。購入しやすい価格になっているものもありましたし、多くの種類の商品が販売されていました。
それに以前よりも若い方でお店を出されているところが多かったのが印象に残りました。



左の写真は『深川製磁』です。

上の2枚の写真は香蘭社』の裏側です。洋風の建物の左隣に蔵があり、洋風と和風とが並んでいるのは珍しいからとお写真を撮っていらっしゃったぱと様ときーまま様のマネをして何も気づいていなかった私も撮影しました(笑)